ラファエロ(1483-1520)が描いた『アテナイの学堂』。
その中央には天を指さすプラトン(向かって左)と、地に手をかざす
アリストテレス(向かって右)が対照的に描かれています。
プラトンが手にしている書物は『ティマイオス』、アリストテレス
は『ニコマコス論理学』を手にしています。
 
またここに描かれたプラトンはレオナルド・ダ・ヴィンチが扮した
姿ともいわれています…。
 
フランス出身の隠秘学思想家エリファス・レヴィ(1810-1875)の著書
『魔術の歴史』にはこんなふうに記されています。
 
「プラトンはピュタゴラスより深みはないが、より雄弁であった。
彼は理論家の哲学と見者の不動の教理とを融合させようとした。
彼は学問を世俗化するのではなく、再建したかったのだ。(省略)
プラトンはその定理を数学に基礎づけたにもかかわらず、調和の
とれた形式に富み驚くべき仮説を惜しみなく提出するところは、
幾何学者というよりも詩人といったほうがふさわしかった。」P.141
 
 
ピタゴラスについてはこちらをご覧ください→
プラトンの立体についてはこちらをご覧ください→
数秘と占星術「プラトンの立体」(全3ページ)

 


 
 
ラファエロ(1483-1520)が描いた『アテナイの学堂』。
その中央には天を指さすプラトン(向かって左)と、
地に手をかざすアリストテレス(向かって右)が対照
的に描かれています。プラトンが手にしている書物
は『ティマイオス』、アリストテレスは『ニコマコ
ス論理学』を手にしています。
 
またここに描かれたプラトンはレオナルド・ダ・
ヴィンチが扮した姿ともいわれています…。
 
フランス出身の隠秘学思想家エリファス・レヴィの
著書『魔術の歴史』にはこう記されています。
 
「プラトンはピュタゴラスより深みはないが、より
雄弁であった。彼は理論家の哲学と見者の不動の
教理とを融合させようとした。彼は学問を世俗化
するのではなく、再建したかったのだ。(省略)
プラトンはその定理を数学に基礎づけたにもかかわ
らず、調和のとれた形式に富み驚くべき仮説を惜し
みなく提出するところは、幾何学者というよりも
詩人といったほうがふさわしかった。」P.141
 
 
ピタゴラスについてはこちらをご覧ください→
プラトンの立体についてはこちらをご覧ください→
数秘と占星術「プラトンの立体」(全3ページ)

 


 

 

 
 
 

 

イタリアのルネサンス期を代表する謎多き天才
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
彼は何を知っていたのでしょう…
上画像の地図はダヴィンチが描いたイタリアの
ボローニャの都市イーモラ。
まるで空中写真を描写したかのようです…。
画像出典:Wikipedia

 


 
この「ウィトルウィウス的人体図」は古代ローマの建築家
ウィトルウィウスが著した『建築について』の思想を基に
ダヴィンチが描いたものです。この書物は現存する最古の
建築理論書とされています。
『魔術の人類史』には、
 
「そもそも古代ギリシア文化では、神々の象を彫像や神殿
などの石の構造物の中に捉えようと多大な努力がなされて
いたわけで、こうした装飾的な様式から影響を受けた前1世
紀ローマの建築家ウィトルウィウスなども、建築物の霊的
本質を把握して、それと人類とが同じ意図のもとに創られ
たことを示したいと願っていた。」P.269
 
…とあります。
同じ意図のもとに創られた…??
 
画像出典/一部文章引用:Wikipedia

 
この「ウィトルウィウス的人体図」は古代
ローマの建築家ウィトルウィウスが著した
『建築について』の思想を基にダヴィンチが
描いたものです。
この書物は現存する最古の建築理論書とされ
ています。
『魔術の人類史』には、
 
「そもそも古代ギリシア文化では、神々の象
を彫像や神殿などの石の構造物の中に捉えよ
うと多大な努力がなされていたわけで、こう
した装飾的な様式から影響を受けた前1世紀
ローマの建築家ウィトルウィウスなども、
建築物の霊的本質を把握して、それと人類と
が同じ意図のもとに創られたことを示したい
と願っていた。」P.269
 
…とあります。
同じ意図のもとに創られた…??
 
画像出典/一部文章引用:Wikipedia

 

 
 

  
  
  
 
太陰太陽暦についてはこちらをご覧ください→
数秘と占星術「太陰太陽暦」
 
 
 
 
ボッティチェリ(1445-1510) 『ヴィーナスの誕生』(1483年頃)
ギリシャ神話では、ヴィーナス(アプロディーテ)は
海より誕生・出現したとありますが、もしこれを
この地(地上)に「漂着した」とみるなら…
彼女はどこからやってきたのでしょう…
 
木村泰司著『人騒がせな名画たち』(2018)に出合うまで
私は、これは「誕生シーン」だと思っていました…
 
「誕生と銘打ってあるだけにそのドラマティックな
シーンを描いてあるかのようですが、実はこの
「ヴィーナスの誕生」には、キュテラ島かキプロス
島に漂着する女神が描かれています。19世紀に付け
られたこのタイトルは、「誕生シーンを描いている」
という誤った解釈に基づいているのです。」P.30-31
 
 
金星、そしてメソポタミア神話については
「六芒星」でも触れています。

 

 
ボッティチェリ(1445-1510) 『ヴィーナスの誕生』(1483年頃)
ギリシャ神話では、ヴィーナス(アプロディーテ)は海より誕生・出現
したとありますが、もしこれをこの地に「漂着した」とみるなら…
彼女はどこからやってきたのでしょう…
 
木村泰司著『人騒がせな名画たち』(2018)に出合うまで、私は、
これはヴィーナスの「誕生シーン」だと思っていました。
 
「誕生と銘打ってあるだけにそのドラマティックなシーンを描いてある
かのようですが、実はこの「ヴィーナスの誕生」には、キュテラ島か
キプロス島に漂着する女神が描かれています。19世紀に付けられたこの
タイトルは、「誕生シーンを描いている」という誤った解釈に基づいて
いるのです。」P30-31
 
 
金星、そしてメソポタミア神話については「六芒星」でも触れています。
 

 

 
 
スーサから出土したレリーフに描かれたニンフルサグ
画像出典:Wikipedia
 
余談ですが…
日本の縄文土偶の一部にも見られるように、
神々には(人前で)仮面を装着する習慣があった
とされ(仮面土偶のモデルを「神」とした場合)、
また人の体に似せた特殊な衣装をまとうことも
あったと考えられるため、一概にこれ(描かれた
姿)が実際の神の容姿だとはとても言えませんが。
現存する遺跡のレリーフや土偶でしか確認する
ことができませんから…。
 
しかしながら、世界各地で出土するそれら遺物
には多くの共通点や類似点があるのも事実。
たとえば、女神とされる女性をかたどった土偶
は縄文土偶に限らず、シュメール遺跡、マルタ
遺跡(地中海中心部の島)、メヘルガル遺跡(現在
のパキスタン)、他にも…世界のあちこちの遺跡
から出土しています。
さらにその発想や観点はかなりの割合で一致し
ていて、明らかに、遠く離れた地で同じもの
(或いは似た姿をした何者か)が目撃されていた
としか思えません。もちろん、たまたま似てい
るだけと言ってしまえばそれまでですが…。
 
人間が自分たちの風習に神の姿を溶け込ませた
のか、或いは神々が気を利かせて、人間の姿に
自分たちを合わせてくれていたのか…謎です。
 
縄文土偶については「六芒星」の章で再考して
みたいと思います。

 

 
スーサから出土したレリーフに描かれたニンフルサグ
画像出典:Wikipedia
 
余談ですが…
日本の縄文土偶の一部にも見られるように、神々には
(人前で)仮面を装着する習慣があったとされ(仮面土偶の
モデルを「神」とした場合)、また人の体に似せた特殊な
衣装をまとうこともあったと考えられるため、一概に
これ(描かれた姿)が実際の神の容姿だとはとても言えま
せんが。
現存する遺跡のレリーフや土偶でしか確認することが
できませんから…。
 
しかしながら、世界各地で出土するそれら遺物には多く
の共通点や類似点があるのも事実。
たとえば、女神とされる女性をかたどった土偶は、縄文
土偶に限らず、シュメール遺跡、マルタ遺跡(地中海中心
部の島)、メヘルガル遺跡(現在のパキスタン)、他にも…
世界のあちこちの遺跡から出土しています。
さらにその発想や観点はかなりの割合で一致していて、
明らかに、遠く離れた地で同じもの(或いは似た姿をした
何者か)が目撃されていたとしか思えません。もちろん、
たまたま似ているだけと言ってしまえばそれまで…。
 
人間が自分たちの風習に神の姿を溶け込ませたのか、
或いは神々が気を利かせて、人間の姿に自分たちを合わ
せてくれていたのか…謎です。
 
縄文土偶については「六芒星」の章で再考してみたいと
思います。